1.はじめに
 交流会はこれで3度目。第1回目は松任地区でおこない、ワークショップ的な要素を盛り込み参加した方の意見をたくさん採り入れていった。第2回の交流会は河北地区でおこない、講師の中村武弘先生の講演に重点を置いたものになった。3回目の金沢地区の交流会は、教育プラザ富樫で石川県教育センター情報教育課指導主事村井万寿夫先生を講師としておこなうことができた。5分間プレゼン6本、10分間プレゼン1本という盛りだくさんな内容ではあったが、講師の村井先生の適切なコメントもあり,,得るものが大きかったように思う。

2.実践発表会
日時 2月14日(土) 9:30〜11:459:00受付開始)
9:30〜10:30 5分プレゼン&コメントタイム
10:30〜10:40 休憩及びコマーシャルタイム

10:40〜10:55 10分プレゼン
「教育サポーターからみた教育現場」大徳小学校教育サポーター   辻村 薫
11:00〜11:45 講 演 石川県教育センター 情報教育課指導主事 村井万寿夫
11:45〜11:50 挨拶及び連絡

 5分間のプレゼンテーションという難しい条件ながら、どの発表も伝える力や内容が明確で、実践交流発表会にむけて各支部の取り組みが現れているように感じられた。発表内容も多岐にわたり、メディアの有効活用という点で参考になるものが多かった

題名 所属 発表内容
みんなの思いを交流する学びにむけて
わいわいレコーダーなどを活用した環境学習の実践から
金沢市立大野町小学校
辻 和久

この地球を守るための環境にやさしい取り組みを,いろんな人たちと交流しながらみんなで考えました。わいわいレコーダーを使って、みんなの思いを一枚にぎゅぎゅっと詰め込みました。

*このわいわレコーダーは同時に複数の子どもたちが1つのパソコン画面に文章や絵を描き込むことができ、共同でレポートを仕上げることができる画期的なソフトです。様々な使い道があり、完成作品を作るだけでなく、その作成過程も交流の場となります。今度様々な実践が期待されます。

デジタルカメラで、ウキウキ楽習!
スキルアップを学習のねらいと結びつけて
松任市立蕪城小学校
長澤 哲也

デジカメのスキルを身につけるために時間を使うのはもったいない!でも、スキルがないと,活動(学習)には使えないしなあ・・・なんて思っていませんか?学習活動とデジカメの活用のめあてがはっきりしていれば、最小限の事前指導でどんどんスキルは身につきます。もっともっとデジカメを利用して子どもと一緒に楽習しませんか?

1/2成人式を開こう!
電子紙芝居も使って伝え合う力を育てよう
美川町立美川小学校
井表 照雄

4年生の「十さいを祝おう」の単元で、電子紙芝居を併用するスピーチを やってみた。そのことにより,こどもたちの関心・意欲がグ〜ンと高まり,何よりも組み立てを考えながら話す意識をもつことができた。さらに、自然とコンピュータ操作のスキルも身につき、子ども同士関わり合う姿も多く見られた。カンタンにできます。ちょっとやってみませんか?

あなたもスタイリス ト(英語教育) 金沢市立大徳小学校
谷藤真喜子

英語でput ontake offの学習時にパソコン上で、帽子、上着、スカートなどを着せ替えしたり、自分がスタイリストとなって好みの服を選び、自分の人形に着せ、そのセンスを披露する実践です。

*時に英語をまじめ、英語としての授業設計もきっちり押さえたプレゼンでした。

性に関する指導を動きのあるスライドで(保健指導) 金沢市立森本小学校
宮村智子

1年生の検診の事前指導と4年生の二次性徴の学習にプレゼンテーションソフトを使ってみました。また、6年生が表計算ソフトを使う情報の授業を設定してみました。教師も子ども達も楽しくなる工夫を模索しています。

パワーポイントを使った4年生での二次性徴の学習。担任と養護教諭との打ち合わせや出版社との著作権交渉にも配慮した実践でした。本から取った画像については子どもたちに見せる分にはいいが、交流会のような場所では提示できないことを出版社に自ら確認をとったうえでプレゼンをして頂きました。

バスケットボールでのメディア活用 津幡町立津幡小学校
元祐健吾
バスケットボールの学習において、手本や、自分たちのプレーを記録した映像を見る活動を取り入れ、練習方法の工夫、作戦の立案、課題の発見などに役立てることを目指す実践です
教育サポーターから見た教育現場 ITサポーター
辻村薫
いろいろな学校で情報活用の際のTTとして活躍されているITサポーターの辻村さんにはコンピュータスキルに関して格差をなくしていくことの必要性や教師に求められることなどを話していただいた。
メディア使いのコツ&すぐに役立つデジタルコンテンツの紹介 石川県教育センター 情報教育課指導主事 村井万寿夫 村井先生には、講演のみならず5分プレゼンへの助言もお願いした。講演においては、「メディア使いのコツ&すぐに役立つデジタルコンテンツの紹介」として、情報教育課指導主事という立場から学校全体を見渡すような広い視点での情報教育に関してのお話を聞かせていただくことができた。また教育センターで作成している石川県のデジタルコンテンツについての説明もしていただき、大変有意義な時間を過ごすことができた。

3.会を終えて
お休みにもかかわらず約40名ほどの参加者が集まり、先生方の研修の場として定着しつつある富樫プラザで有意義な会を持つことができました。